博士になった象鉛筆の戯言

北関東に生息する博士研究員の独り言をご覧あれ。

国際研究機関でのインターン~研究所内の食堂ってどんな感じ?~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

研究機関でのインターンについての話となるとどうしても真面目な話になりがちですが、それ故にこの手の話は誰も似たような話を挙げて面白みがありません。

 

なので今回はありそうでなさそうな、

国際研究機関の食堂のレビューをざっとやっていこうと思います。

 

実は私が今来ているITER機構の食堂のメニューはかなり質が高く、

にもかかわらず値段も€5~7と抑え気

 

流石国際研究機関といったところか、どんな国から来てどんな文化を背景に持っている人に対しても対応できるように、こんな感じで毎日様々なメニューが用意されています。

モニターに表示されているのはほんの一部で、ビーフステーキ等も普通に食べられます。

加えてサラダバーや量によっては無料のソテー無料のパン等もあります。

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Asian, Itarian, Grobal等々、各文化に対応できるようなメニューが用意されている。

 

さてそれでは早速メニューの紹介をしていきます。

インターン開始から本日まで約2か月であまりにも写真の数が多すぎるので、

今回は1月分のみ。

 

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記念すべき初めての一皿。クリームベースのソースが掛かったポテトニョッキに無料のソテーを添えて。思いのほか重くはなく香草が効いていて非常に美味。

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ザワークラフト(キャベツを酢で煮込んだようなもの)にベーコンとソーセージ。アメリカの食生活と別ベクトルで不健康な一皿という印象。酢の香りはやや強め。ベーコンは骨付きなので少しリッチな気持ちに。

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Asianという位置づけの一皿。豚肉の煮込みに醤油ベースのソースが掛かったもの。豚肉はそのものの香りの主張が激しいものの、香りの強いジャスミン米と非常に良くマッチ。

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目の前で材料を焼き上げてくれるGrillのコーナーでの初注文。フレンチフライはもちろん外れなど存在しないが、メインのソーセージも肉肉らしく美味しい。カリフラワーはこれまでエセ野菜で頼りない印象だったが、この中では唯一救いの手を差し伸べてくれる存在で、これまでの偏見を反省した。

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記憶があいまいだが確かビーフストロガノフだった気がする。

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七面鳥が丸々さらに乗ってきたのは非常に驚いた。ソースはハーブが練りこまれたクリームベースでこれまた非常に鳥の蛋白さに合う。これで€4程度だったのは驚き。

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インドカレー。スパイスの香りは中々本格的で、日本にいた頃は2週間に一度インドカレー屋に行く自分にとっては非常に喜ばしい一皿。

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これも初見では中々衝撃的な一皿。こんがりと焼かれた美味しそうな肉は実はうさぎの肉。フランス、特に南部ではgibier (ジビエ)の一つとして人気が高い。味は鶏肉に近い感じで筋肉質な触感を楽しめる。

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これは今まで研究所内の食堂で食べてきた品々の中で、唯一完食に難を感じた一皿。説明書きを見る限り恐らく海鮮餃子なのだが、口に入れた瞬間に広がる香りはアンモニアそのもので、恐らくアミノ酸の豊富さが仇となったのだろう。加えて香りづけに使用されたハーブの香りがこれまた自分の想像を掻き回してくれる。頭の中に浮かぶのは言わずもがな花摘みの園。

 

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ロッコ料理をイメージした羊のミートボール。羊特有の乳臭さはあるものの、濃い味付けの野菜ソース、クスクスとの相性が抜群に良い。フランスの歴史的な背景から、モロッコ料理はポピュラーなもの。しかしモロッコ人の友人曰くフランスのモロッコ料理はエセモロッコ料理らしい。

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こちらも同じくモロッコ料理風の一品で、人参や豆に加え、アンズやレーズンなどが入ったスパイシーな野菜ソースがお米の上にかかったもの。最初は「ん?フルーツ?」とも思ったが、香辛料が支配するフィールドの中ではチェックポイントとして非常に有能。

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牛の煮込みをお米にかけたもので当然ながら美味。奥に見える玉ねぎに似たものはチコリーという野菜で、びっくりするほど苦い。菊苦菜という和名には納得。

 

写真を撮らないときもまちまちなので、全部ではありませんがこれで一通り紹介できたと思います。

ちょっと贅沢ではとも思いますが、

文明の継続の鍵を握る世界最大のプロジェクトを実現させるためにはこういった面も必要なのではとも思います。

 

機会があれば2月分も紹介したいですね!

 

それではまた!

 

家庭で楽しむモロッコ料理

家庭で楽しむモロッコ料理