博士になった象鉛筆の戯言

北関東に生息する博士研究員の独り言をご覧あれ。

南フランスでの生活~美食の町Lyonへの小旅行②~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

前回に引き続き、

drssl.hatenadiary.jp

今回は先月小旅行として訪れた、フランスにあるLyonという都市に関しての記事です。

 

前回は「観る」をテーマにしていましたが、今回は「食べる」をテーマに!

 

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フランス"という言葉を聞いた際に連想されるスイーツの数々。想像通りマカロン、ショコラの店は多く、ショーウィンドウを眺めているだけでも心が満たされる。それはまるでアートの鑑賞のようで、看板ではないかのように。この光景はLyonのみにあらず。

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「朝ごはんは?」と友人に誘われて入った店。各々がその甘い容姿で誘惑する中、私が選んだのはピスタチオのフィナンシェ。フィナンシェなど普段はお土産などで貰って食べる程度で、作り立てのものを味わうのは初めてだった。表面はさっくりとしていながら、中は不思議とみずみずしい。断面は綺麗な翡翠色で、強い甘みの中の行く先にピスタチオの尾が引いている。割った写真を取り忘れるという失態を犯した。

 

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ランチはLyonの郷土料理店であるブション(Bouchon)の一つへ。赤電話ボックスのような扉の先は濾過された小汚さが散りばめられた空間が。ちなみに壁付近の棚の上はどこからともなく猫が出現して消えていく。

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メインの料理が来る前にサービスの品を頂くことに。干しシイタケのような見た目のものは、実は豚の脂身を乾燥させたもの。触感はスナック菓子のようで味はホルモンの油揚げといった感じ。発酵食品の一種なようで香りは味噌に近いものを感じるが、クセはそこまで強くなくワインのお供にちょうど良い。

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フランスおなじみのバゲット。良くも悪くも日本で見かけるものよりもはるかに小麦の香りが強い。

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メインディッシュのLyonの伝統料理 "Quenelles (クネル)"。はんぺんのような見た目の通り、すりつぶした白身魚を焼き上げたもの。そのふわふわとした触感と優しくもしっかりと旨味を蓄えた味わいは幸福度を上昇させる。ちなみに使っている魚は川魚の"カワカマス"というもの。この上品さを醸し出せているのは川魚ならではといったところも感じる。かかっているソースはクリームベースのザリガニのソース。こちらはどちらかというと川の剛の部分を担当しているような旨味を感じられる。中々の大きさがあったが、直ぐに目の前から消え去ったのは言うまでもない。

 

...話は変わりますがこのクネルを食べて思い出したのは私が好きな漫画/アニメ作品のメイドインアビス

miabyss.com

この作品の中に「ガンギマス」という魚を使った料理が出てくるのですがそれはそれはもう美味しそうで...。同じく淡水魚を使った料理の用でしたので、クネルを食べながら作品の世界に浸ることができました。

 

「あゝ二期が楽しみだなぁ」

 

本当にどうでも良い話。

 

ちなみにフランス人の友人曰く、この作品はフランスでも非常に人気なようです。

 

さてでは続きを。

 

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クネルの余韻に浸っている中で運ばれてきたのはこちらの絵の具をひっくり返してしまったのかと思わんばかりの真っピンクのタルト。こちらはフランボワーズ等ではなく着色されたアーモンドペーストがかかったもの。濃厚な甘ったるさとねっとりとした食感の織りなす官能美。


実は上のようなピンク色に着色した糖衣をアーモンドにまとわせたものが、Lyonの伝統的なお菓子"Praline (プラリーヌ)"というものだったりします。

tokuhain.arukikata.co.jp

 

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特に意味もなく撮った野菜の写真。野菜の写真を撮ることが大好きで、理由もなく何枚も取ってしまう。特に外国に訪れた時には。

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Lyonでの最後の食事の入った「容器」の写真。友人お勧めの店で"ケバブ"をテイクアウト。この時はお腹がすきすぎて一度食べ始めたら写真を撮ることを忘れてしまった。言葉で説明するのが難しいが、今回食べた"ケバブ"は私が今までに食べてきた"ケバブ"よりもはるかにジャンキー。大きさはよく見る雑巾くらいあり、具材はなんと肉やチーズ、野菜に加え、驚きのフライドポテト。ファストフード的感覚であるとは理解していたが、何故フライドポテトもまとめてしまったのか...?。ちなみにこの店ではフライドポテトは単品で注文することができない。食べ終わった直後の気分としては、3日分くらいのカロリーを摂取したかのような。

と、いう感じでLyonの「食べるの紹介はおしまいです。

海沿いの街の食文化を楽しめる場所は多いようにも感じますが、

川沿いの街ならではの食文化を楽しめる場所は珍しいのではないでしょうか?

 

皆さんも機会があったら是非訪れてみてください!

 

それではまた!