博士になった象鉛筆の戯言

北関東に生息する博士研究員の独り言をご覧あれ。

3年越しのブログ投稿: 掘り起こされた昆虫食レポ

お久しぶりです。

 

最後の投稿から3年が経ちました。浮気性の私は目移りが激しく、いつの間にかブログが視界から消えておりました。また最後の投稿から博士研究の追い込み時期に入ってしまったというのもブログから離れたもう一つの要因です。

 

最後の投稿後、博士課程を終え、国立研究所に赴任しました。そこから1年経たずして異国の地■  に派遣されようとしているのが現在の私の状況です。たまりにたまったネタはあるので、少しずつご紹介できればと思います。

 

さて早速ですがリハビリ記事の内容に移ります。今回のネタは、「昆虫食」です。

1. 昆虫食とは?

その名の通り昆虫を食べる文化を指します。ぎょっとするかもしれませんが、意外と珍しいものではなく、世界中に浸透している文化です(詳しくはwikipediaを参照ください)。イタリアサルデーニャのカース・マルツゥや韓国のポンテギ南アフリカのモパネ料理あたりはグルメの皆さんであればご存じなのではないでしょうか?

ja.wikipedia.org

ここ最近SDGsがなんとか騒がれたあたりから日本国内でのメディア露出も増え、注目されつつあります。どうやら下記の特徴が宣伝になっている模様です。

① 生産コストが低い

② おそらく環境負荷も低い

③ (粉末等にして)加工がしやすい

④ 栄養価が高い

 

で、今から3-4年前、これらとは関係なく昆虫食に興味を持った時期がありました。そのきっかけは下記の動画(閲覧注意)です。

【閲覧注意】ベアの伝説の動画です | サバイバルゲーム (ディスカバリーチャンネル) - YouTube

最初は「うわぁ...」と思って観ていましたが、何度も観るうちに徐々に幼虫がおいしそうに見えてきました。そこで「自分もむさぼりたい!」と思い始めたのです。

2. 昆虫食レポの発見

PCのファイル整理をしていたら、偶然下記のWordファイルを見つけました。

タイトルは「食虫記録」。その名の通り過去の自分が昆虫をテイスティングした際の食レポを記録したものです。内容を公開します。昆虫の奥深い味わいを知っていただければ幸いです。

3. 昆虫食レポ

以下が「食虫記録」のコピペです。どうぞご覧ください。

※一部位置情報等削除しております。

 

2018年5月26

食べ方: 刺身

味: 頭は鉄分のようでお腹は酸っぱい。

触感: 頭と胴体をかむときに「プチッ。プチッ。」となる感じ。

総評: 触感も楽しいし、一度で二種類の味が楽しめる。その辺にたくさんいるのでスナック感覚で全然いける。

 

2018年5月28

食べ方: 塩ゆでしてあるタガメの殻をむしって中身を食べる。手のところはカニを食べるときのように身を掻き出した。

味: カニの身

触感: カニの身

総評: 味に関しては塩ゆでしてあったのでただしょっぱいだけ。何より驚いたのがタガメの匂い。似てるとかではなくもうラ・フランスそのもの。殻をむしる前の状態でも既に感じることのできるレベル。これはバニラアイスに乗せるのに持って来いの一品。

 

食べ方: 佃煮?

味: 味はエビ系。

触感: 佃煮のためか、殻はそこまで硬くなく、強いて言うなら濡れ煎餅レベル。

総評: 味は悪くはないが、コクーンのような見た目と独特の臭み(アンモニア系)がNG。これが大量に入っている缶詰を目の前に出されたらちょっと受け付けない。

 

食べ方: 佃煮

味: 佃煮なのでほとんど調味料の味。

触感: エビの殻を食べている感じ+足が引っかかる感じ。

総評: これに関しては特に感想は無い。普通の雑魚とかの佃煮と一緒。スーパーでも売ってるからね。

 

食べ方: 佃煮

味: 調味料による味付けは薄く、蜂の子の甘みのようなものも感じられた。ベースは雑魚の佃煮でやはり魚介系。成虫に近いほど魚介系の味が強くなる気がした。

触感: ヤング蛹はむにゅっとした感じで、アダルト蛹はみしっとした感じ。

総合評価: 正直佃煮になってしまうと本来の味が調味料の味に隠れてしまう。味の深みが感じられなかったので次は刺身で頂きたい。

 

2018年7月3

食べ方: 糞抜きして素揚げ

味: イナゴと同様キチン質なのでエビの殻。

触感: エビの殻。

総評: ショウリョウバッタは糞抜きをするかしないか以前に身が詰まっていないので、食べ応えが無い。味に関してはエビのしっぽを揚げたような感じなのでおつまみにちょうど良い。

 

  • フキバッタ@研究室(捕獲場所は実験棟前の草むら)

食べ方: 糞抜きせずに素揚げ

味: エビの殻+エビみそ

触感: 胴体はショウリョウバッタと同じく軽い感じだが、頭はちょっと固い。

総合評価: 全体的に密度があり、ショウリョウバッタよりも食べ応えがある。味に関しても、胴体のエビの殻の味に加えて、頭部のエビみその風味も味わえるので、こっちの方がおすすめ。ちなみに今回糞抜きをしなかったためか、最後にヨモギの香りが鼻に吹き抜けて非常に爽やかだった。ただ苦みももちろんあるので、そのものの味を味わいたいならばちゃんと糞抜きをした方が良い。

 

2018年7月20

  • セミ(幼虫)@研究室(捕獲場所は事務室前の植木があるところ。時刻は17時頃)

食べ方: 素揚げ

味: 表面はキチン質なのでバッタなどと同じ。中身は焦がしたor炒ったピーナツの風味。

触感: 表皮は少し硬いが、噛むと中身のむにゅっとした触感が楽しめる。今回は火をよく通したので、柔らかい湯でエビといった程度。

総合評価: 味はよくピーナツバターと形容されるので期待をしていたが、ピーナツの風味がする程度だった。もしかしたら焦がしすぎたためかもしれないので、次は油炒めor焼きで頂きたい。食べ応えは二重丸。

 

2018年7月31

  • コオロギ@実験棟内

食べ方: ライターで炙った後、焦げた匂いがオープンキャンパスの来場者にばれ始めたのでホットプレートでのローストに変更。

味: 他の昆虫と同様、エビの唐揚げを思わせるような味わいが目立つと思いきや、中身が詰まっており、かつ味が濃いため、まさにコオロギの味とやらを楽しめる結果となった。味はバターで炒めた豆のような濃くも優しい味。

総評: 炒っている時の香りは海鮮系で、エビというよりも某島①や某島②の露店を思い出すような貝類を焼いたような香りだった。にもかかわらず味わいは上品で、そのギャップに驚かされた。触感も充実して食べ応えもあるので星5つ。

 

  • シロスジカミキリ@大学駐車場、BBQにて(捕獲場所は講義棟付近のケヤキ

食べ方: 串刺しにしてBBQの火でつるし炙り

味: 咀嚼する前は特に香りも感じず。まずは頭から頂いたところ、甘えびのような濃厚な甘さとわずかにエビみそのような苦い風味が感じられた。胴体部分は非常に身が詰まっており、肉の触感はほろりと崩れる感覚が焼きエビというよりは焼きカニに近い。味はボイルしたエビのようなしっかりとした味わい。臭みは皆無。

総評: 捕獲後、実食までの約数時間絶え間なく首を振り、「ギイギイ」威嚇をしていた様子はまさにクラブにて重低音の爆音に身をゆだねているチーマーそのもの。今まで食べてきた虫にはない大物感を実食前から漂わせており、非常に期待が高まった。いざ調理となると、そのオーラに一瞬おののいたが、覚悟を決めて首筋に鉄串をストライク。味は上でも述べたように非常に満足できるものであったが、如何せん殻、特に羽の部分が固く、甲虫を食べている実感も湧いてくるので初心者にはあまりお勧めできない。

 

2019年11月15

食べ方: 生(シーチキンの部分)

味: 金属のような風味だが香りは弱い。

総評: 対象が生存していることと、シーチキンが湿っているということで、恥ずかしながら咀嚼は躊躇ってしまった。要再挑戦。

 

4. おわりに

上記以外にもココナツワームやミルワームなどの経験はありますが、残念ながら食虫記録には記載なし、でした。個人的にはシロスジカミキリがMVPでしたね! 食べ応え、味、インパクトすべてが◎。

 

皆様も是非ともトライしてみてください。

あ、加熱は忘れずに!

 

 

 

 

 

南フランスでの生活~Orcièresでのスキー~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

最近実名のホームページを作る、

もしくはTwitterアカウントの名前を実名にすることを考えていたりするのですが、

自分の場合ひょんなことで敵を増やしそうなので留まっている次第です。

 

さて本日は1.5か月ぶりくらいのブログ更新となり、

タイトル通りスキーに行った時の記事を書きます。

 

 

あまり気負いすぎると面倒くさくなるタイプの人間なので、

今回は目次も付けずに写真とコメントを並べていきます。

 

ちなみに今回(3月の話笑)スキーをしに行った場所は、

私が住むaix-en-provenceという街から3時間ほど車で北上したところにある、

Orcièresという場所です。

www.orcieres.com

春先ならば4月初めまでならスキーができるそうで、

スキーのシーズン外はスキー山がハイキングコースとして使われたり、

敷地内をジップラインで駆け巡るようなイベントが行われたりもするそうです。

 

さてそれでは写真を並べていきます。

 

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まだ日も出ぬ早朝4時。いつもの街の賑やかさも冬の静けさに埋もれているようである。

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出発して1時間ほど経過したところでついたのがサービスエリア。「フランスのサービスエリア!」と気分が高揚してきたところではあったが、特に日本のものと変わりはない。しいて言えば、あの不味そうだが魅かれる醤油ラーメンが置いていないくらいか。

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道を走り続けて2時間弱、ようやく見えてきたのが雪山。

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ついに到着したOrcieres。周りを見渡す限りは雪山で、攻め込まれづらい場所という印象。

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長いエスカレーターに乗り、とりあえずスキーのレンタルを。

ちなみにこの場所ではスキーのレンタルショップは数件ありました。
私が使ったところは、レンタル代が€20と激安。

途中でスキー板およびヘルメットが粉砕するのではとの危惧もありましたが、

ちょっと板が重いという点以外は問題もなく。

 

ウェアの貸し出しは無かったので、予想通り私服で滑ることに。

 

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いよいよ13年ぶりのスキーへ。

いくら13年ぶりとはいえ、事故で死んでしまってはまだ困るので、

(とりあえずハの字。とりあえずハの字。とりあえずハの字。とりあえずハの字。とりあえずハの字。とりあえずハの字....)

と自分に言い聞かせる。

 

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リフトに乗って5分ほど経過した地点。強い吹雪が。

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さらに10分ほどリフトに乗り続けると、やがて雪が舞うようになり。

景色は素晴らしく、空に浮かぶ雪の塊の上にいるような気分。

自然の壮大さに自分を照らし、その小ささを噛みしめる。

それゆえに自分は今、点に過ぎないのだ、この銀世界のちっぽけな構成粒子となっているのだと。

そんなことをほやほやと考えた。

 

実際に滑ってみると...ほんとにまぁ酷いもんだ。

いくらブランクが長かったとはいえ、転ぶというレベルじゃない。

加えて中級コースと書いてあるのに、これは日本でいう上級のそれ。

雪上地獄。

 

とりあえず生きて降りることを目標に。

 

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何とか降りきって滑ることには慣れたので次のコースへ。こちらは少し雪が解け始めている...?

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半日滑って体力を著しく消耗したのでお昼ご飯を食べることに。

こんな単純で美味しくもないパスタが体にしみる

緊張と酷使で疲れ果てた体に"何か"が吸収されていくのを感じる。

この世に生を受けた物として、”食べる”ということを実感しました。

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回復したら再滑り開始。

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折角なので記念撮影。このようなパーカーと布パンツというスキーをする上では絶望的な恰好をしている者は自分以外に誰一人として見かけなかった。

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日が暮れた頃にお開き。自然と一体となれた素晴らしい時間であった。

場所は本当に素晴らしく、

こんな贅沢な時間の過ごし方があるもんだと幸せに浸りました。

 

その時はまだ、

精神のすり減った大腿筋が悲鳴をあげようとしている事など、

到底考えてはいなかった...。

 

おやすみなさい。

ただただ野菜・果物の写真を並べていく記事

おはようございます。

Dr. SSLです。

 

日本では今10連休が~と大騒ぎなようですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

フランスではそれほど祝日は少なく、加えて振替休日という概念が存在しないため、

私の生活は特に変わり映えはしません。

 

さて今回はタイトルにもあるように、

ただただ野菜果物の写真を並べていく記事を作りました。

 

 

1. なぜ野菜・果物の写真を?

理由は簡単。

 

「野菜・果物の魅力を分かち合いたい。」

 

私は小さいころから野菜や果物を眺めることが好きでした。

理由はわからないのですが、カラフルで様々な質感の彼らを眺めていると幸せな気持ちになるのです。

 

例えば、

  • 美術館に行った時には、野菜の絵を重点的に探し、鑑賞する。
  • 中学高校の頃はほぼ毎日、休み時間に家庭科の資料集「食品成分表」に載っているマニアックな野菜や果物を眺めていた。
  • 小学生の頃はジャポニカ学習帳の最後のページに書いてある世界の珍しい果物のイラストや写真を見て、味や香りを想像して楽しんでいた。ノートなんてそんなに頻繁に買ってもらえるものでもないので、スーパーに行って全種類コンプリート鑑賞なんてこともしていた。

といったくらいには好きなのです。

 

皆さんの中にもこういう方が割といらっしゃるのではないでしょうか?

それでは一緒に楽しみましょう!

 

今回は余分な考え無しに野菜や果物の愛らしさを感じて欲しいので、

くだらないキャプションはつけません笑。

 

2.野菜・果物の写真の世界

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3. おわりに

今回は容量の都合上、ほんの一部しかご紹介できませんでしたが、

これだけでも野菜・果物の魅力に引き込まれたのではないでしょうか?

また後日他の写真もお見せできたらなと思います。

次は日本の野菜の写真も!

 

それでは良い’平成’を。

南フランスでの生活~ニースでのフラワーカーニバル~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

今回の記事のターゲットとなるのは、南フランスの一都市ニースです。

実は先月、ニースで開催されたフラワーカーニバルというイベントに参加してきました!

本記事では、同イベントに絡めてニースの魅力を少しでも伝えられたらなと思います。

1. セレブ御用達の地ニースとは

ニースは冒頭でも述べたようにフランス南部に位置している海岸沿いの都市です。

 

www.provenceweb.fr

goo.gl

 この都市は、絵の具をこぼしたかのような青く美しい海が広がり、気候も温暖で心地よいことで有名な地域コートダジュールに含まれており、世界各国のセレブの保養地となっています。

ちなみに映画祭で有名なカンヌや富裕層が集まると噂のモナコ公国もこの付近にあります。

マルセイユから電車を乗り継いで行くこともできなくはないですが(片道4時間は覚悟)、

ニースに訪れた私の友人は皆ニースの空港へ飛行機で直接向かっていたようでした。

車が使えるのであれば、マルセイユからでも2時間ほどで到着できます。

2. ヨーロッパの三大カーニバル: ニースのフラワーカーニバル

ニースのカーニバルは元はカトリックの謝肉祭にちなんだもので、もう7世紀以上も続いている伝統的な行事です。

en.nicecarnaval.com

カーニバルでは仮装をした人達が花をまとい、花を振りまき、大々的に練り歩くさまを見ることができます。

ちなみに今年のカーニバルは完全予約制で、事前にインターネットでeチケットを発行する必要がありました。なんともまぁ現代的な。

注意点としては会場にトイレが無く、会場への入場後に外に出ようものなら、もう二度と帰ってくることができない点です笑

3. ニースの街とフラワーカーニバルの様子

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Aix-en-provenceから車でやく2時間。見えてきたセレブの街。

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ニースのショッピングモール内の謎の機械。どうやらヘルメットを預けておくようのものらしい。しかも無料。

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いざイベント会場に向かって。流石南フランス。天気はいつも通りの快晴!

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八百屋さんとフルーツショップはいつ見ても楽しい。

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街路樹にオレンジの木はおしゃれすぎる。建物の壁を見ながらふらふらと歩いていたらカーニバルの広告が。

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こういう細い路地が好き。小学生の頃?NHK電脳コイルというアニメをやっていたのを思い出す。「古い空間を探さなきゃ!」

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神の庭園。車が本当に邪魔でもしGTAの世界だったらグレネードをお見舞いしている所。噴水の周りにはオレンジの木が植えられている。

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小さな公園で見つけた木。桜かと思ったが違う。これはアーモンドの花。

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気に入った街燈。

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カーニバル開始まで時間があるのでランチタイム。昼間っからワインを飲むのは本当に贅沢でセレブになった気分(この考え方が貧相)。パスタはトリュフのかかったクリームパスタ。正直トリュフはよくわからないけど、パスタ自体はクリームがすっきりとしていて非常に美味しい。

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カーニバルが始まる兆しが。

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イベント開始一時間前だがもう入場することに。入口の警備は想像以上に厳重。

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コートダジュールとはよく言ったもので、広がるのは無機的にも感じるほどの天然の青。透明だから綺麗な海? 青いから綺麗な海? そういう余計な思いが起こらずにダイレクトに感動が起こるような、そんな光景。

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カーニバル開始時刻を30分経過。司会役のオジンは何度もカウントダウンをしている。√(次が本番ね+√(次が本番ね+√(次が本番ね+...))

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やっとこさ始まったカーニバル。パレードの仮装は独特のものが多いけど、雰囲気でざっくり伝えるならば、リアル版ディズニーランドのパレード。

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フラワーカーニバルというくらいだから主役は花。花で彩られた派手な山車が通り過ぎていく。途中で何度もミモザの花が投げられ、皆こぞってキャッチしようと。私は運よく二束手入手。しかし隣の小さな女の子が大人に花を奪われるが故に悲しそうな顔をしていたので一束プレゼント。「二束渡せよ」というコメントは無しで。私も欲しかったのだから。

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パレードも終わり、ゆっくりと海を眺め、ニースの余韻に浸る。

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試しに不動産の情報を見てみたけど予想通りまぁまぁ高い。頑張ればいけるか?

4. おわりに

青く美しい海に面した街ニース。

そこにカーニバルの名の下で色とりどりの花が入り乱れる。
何とも贅沢な組み合わせで胃もたれしそうなくらい。
ただ一つ思うのは、

「会場にトイレを作ってくれ」

 

それではまた!

 

 

 

南フランスでの生活~小さな港町でのウニ祭り~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

前にブログ投稿を増やすとかなんとか言っていましたが結局続かず...笑

特にブログで稼ごう等も考えているわけでは無いので問題なし(と言っておく)。

 

さて本日はタイトルにもあるように、

フランス南部にある港町、Carry le Rouetで開催されたウニ祭りのご紹介となります。

1. ウニ祭りとは?

今回ご紹介するウニ祭りは、Carry le Rouetという港町で毎年1月~2月頃に開催されているものだそうで、その期間中の日曜日は祭りに訪れる観光客で賑わいます。

祭りの当日にはウニが安く買えるだけでなく、生ガキやパエジャ、海鮮焼きそば、ニシンのから揚げなど、様々な海鮮料理を売る出店が現れます。

ちなみにウニはフランス語でOursin(s)ですwww.otcarrylerouet.fr

2. 祭りの様子

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この日は午前11時ごろに到着。どこもかしこも車がいっぱいで駐車場所を探すのも一苦労。

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付近の家の屋根を見るだけでも西洋の海を感じられる。

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海が見えてきた!晴れであればもっと綺麗なはずが、この日はあいにくのどんより曇り。

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お祭り会場に到着! 早速ウニが...!と思いきやスパイスやワイン、スイーツなどウニとは全く関係のない商品を売るお店が広がる。しかし正直こちら側としては色々なものが見れて楽しい。

ちなみに上の写真の内三枚目の写真に写っているのは、はちみつを使ったお酒だそう。

試飲させていただきましたが、非常に深みがあって美味でした。

 

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イカのトマト煮とパエジャの出店! うーんどれも美味しそうで迷ってしまう...!

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そして新鮮な生ガキに...

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本イベントメインのはず(?)のウニ! ちなみに値段は半分で1€。

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ウニ祭りに連れて行ってくれた優しいインターン先の職員の方々と料理をシェア。ウニの身は日本でよく見るものに比べて少ない...? でもどれも味は抜群!

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食後に海岸沿いをぶらり。こんな天気でもわかる海の美しさ。さすが南仏。

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途中で遭遇した化石ゾーン。

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会場は人でいっぱい。一日で何個のウニが消費されたのだろうか...


3. おわりに

南フランスはニースやカンヌなどで有名なように、美しい海のためにその名が知れ渡っています。もちろん美しいだけではなくその場で取れる新鮮なシーフードも忘れてはいけない。

今回はそんな南フランスの海の魅力を感じ取れた一日でした!

 

近々ニースの記事をあげます!

 

それではまた!

 

 

国際研究機関でのインターン~研究所内の食堂ってどんな感じ?~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

研究機関でのインターンについての話となるとどうしても真面目な話になりがちですが、それ故にこの手の話は誰も似たような話を挙げて面白みがありません。

 

なので今回はありそうでなさそうな、

国際研究機関の食堂のレビューをざっとやっていこうと思います。

 

実は私が今来ているITER機構の食堂のメニューはかなり質が高く、

にもかかわらず値段も€5~7と抑え気

 

流石国際研究機関といったところか、どんな国から来てどんな文化を背景に持っている人に対しても対応できるように、こんな感じで毎日様々なメニューが用意されています。

モニターに表示されているのはほんの一部で、ビーフステーキ等も普通に食べられます。

加えてサラダバーや量によっては無料のソテー無料のパン等もあります。

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Asian, Itarian, Grobal等々、各文化に対応できるようなメニューが用意されている。

 

さてそれでは早速メニューの紹介をしていきます。

インターン開始から本日まで約2か月であまりにも写真の数が多すぎるので、

今回は1月分のみ。

 

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記念すべき初めての一皿。クリームベースのソースが掛かったポテトニョッキに無料のソテーを添えて。思いのほか重くはなく香草が効いていて非常に美味。

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ザワークラフト(キャベツを酢で煮込んだようなもの)にベーコンとソーセージ。アメリカの食生活と別ベクトルで不健康な一皿という印象。酢の香りはやや強め。ベーコンは骨付きなので少しリッチな気持ちに。

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Asianという位置づけの一皿。豚肉の煮込みに醤油ベースのソースが掛かったもの。豚肉はそのものの香りの主張が激しいものの、香りの強いジャスミン米と非常に良くマッチ。

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目の前で材料を焼き上げてくれるGrillのコーナーでの初注文。フレンチフライはもちろん外れなど存在しないが、メインのソーセージも肉肉らしく美味しい。カリフラワーはこれまでエセ野菜で頼りない印象だったが、この中では唯一救いの手を差し伸べてくれる存在で、これまでの偏見を反省した。

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記憶があいまいだが確かビーフストロガノフだった気がする。

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七面鳥が丸々さらに乗ってきたのは非常に驚いた。ソースはハーブが練りこまれたクリームベースでこれまた非常に鳥の蛋白さに合う。これで€4程度だったのは驚き。

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インドカレー。スパイスの香りは中々本格的で、日本にいた頃は2週間に一度インドカレー屋に行く自分にとっては非常に喜ばしい一皿。

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これも初見では中々衝撃的な一皿。こんがりと焼かれた美味しそうな肉は実はうさぎの肉。フランス、特に南部ではgibier (ジビエ)の一つとして人気が高い。味は鶏肉に近い感じで筋肉質な触感を楽しめる。

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これは今まで研究所内の食堂で食べてきた品々の中で、唯一完食に難を感じた一皿。説明書きを見る限り恐らく海鮮餃子なのだが、口に入れた瞬間に広がる香りはアンモニアそのもので、恐らくアミノ酸の豊富さが仇となったのだろう。加えて香りづけに使用されたハーブの香りがこれまた自分の想像を掻き回してくれる。頭の中に浮かぶのは言わずもがな花摘みの園。

 

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ロッコ料理をイメージした羊のミートボール。羊特有の乳臭さはあるものの、濃い味付けの野菜ソース、クスクスとの相性が抜群に良い。フランスの歴史的な背景から、モロッコ料理はポピュラーなもの。しかしモロッコ人の友人曰くフランスのモロッコ料理はエセモロッコ料理らしい。

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こちらも同じくモロッコ料理風の一品で、人参や豆に加え、アンズやレーズンなどが入ったスパイシーな野菜ソースがお米の上にかかったもの。最初は「ん?フルーツ?」とも思ったが、香辛料が支配するフィールドの中ではチェックポイントとして非常に有能。

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牛の煮込みをお米にかけたもので当然ながら美味。奥に見える玉ねぎに似たものはチコリーという野菜で、びっくりするほど苦い。菊苦菜という和名には納得。

 

写真を撮らないときもまちまちなので、全部ではありませんがこれで一通り紹介できたと思います。

ちょっと贅沢ではとも思いますが、

文明の継続の鍵を握る世界最大のプロジェクトを実現させるためにはこういった面も必要なのではとも思います。

 

機会があれば2月分も紹介したいですね!

 

それではまた!

 

家庭で楽しむモロッコ料理

家庭で楽しむモロッコ料理

 

 

南フランスでの生活~美食の町Lyonへの小旅行②~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

前回に引き続き、

drssl.hatenadiary.jp

今回は先月小旅行として訪れた、フランスにあるLyonという都市に関しての記事です。

 

前回は「観る」をテーマにしていましたが、今回は「食べる」をテーマに!

 

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フランス"という言葉を聞いた際に連想されるスイーツの数々。想像通りマカロン、ショコラの店は多く、ショーウィンドウを眺めているだけでも心が満たされる。それはまるでアートの鑑賞のようで、看板ではないかのように。この光景はLyonのみにあらず。

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「朝ごはんは?」と友人に誘われて入った店。各々がその甘い容姿で誘惑する中、私が選んだのはピスタチオのフィナンシェ。フィナンシェなど普段はお土産などで貰って食べる程度で、作り立てのものを味わうのは初めてだった。表面はさっくりとしていながら、中は不思議とみずみずしい。断面は綺麗な翡翠色で、強い甘みの中の行く先にピスタチオの尾が引いている。割った写真を取り忘れるという失態を犯した。

 

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ランチはLyonの郷土料理店であるブション(Bouchon)の一つへ。赤電話ボックスのような扉の先は濾過された小汚さが散りばめられた空間が。ちなみに壁付近の棚の上はどこからともなく猫が出現して消えていく。

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メインの料理が来る前にサービスの品を頂くことに。干しシイタケのような見た目のものは、実は豚の脂身を乾燥させたもの。触感はスナック菓子のようで味はホルモンの油揚げといった感じ。発酵食品の一種なようで香りは味噌に近いものを感じるが、クセはそこまで強くなくワインのお供にちょうど良い。

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フランスおなじみのバゲット。良くも悪くも日本で見かけるものよりもはるかに小麦の香りが強い。

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メインディッシュのLyonの伝統料理 "Quenelles (クネル)"。はんぺんのような見た目の通り、すりつぶした白身魚を焼き上げたもの。そのふわふわとした触感と優しくもしっかりと旨味を蓄えた味わいは幸福度を上昇させる。ちなみに使っている魚は川魚の"カワカマス"というもの。この上品さを醸し出せているのは川魚ならではといったところも感じる。かかっているソースはクリームベースのザリガニのソース。こちらはどちらかというと川の剛の部分を担当しているような旨味を感じられる。中々の大きさがあったが、直ぐに目の前から消え去ったのは言うまでもない。

 

...話は変わりますがこのクネルを食べて思い出したのは私が好きな漫画/アニメ作品のメイドインアビス

miabyss.com

この作品の中に「ガンギマス」という魚を使った料理が出てくるのですがそれはそれはもう美味しそうで...。同じく淡水魚を使った料理の用でしたので、クネルを食べながら作品の世界に浸ることができました。

 

「あゝ二期が楽しみだなぁ」

 

本当にどうでも良い話。

 

ちなみにフランス人の友人曰く、この作品はフランスでも非常に人気なようです。

 

さてでは続きを。

 

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クネルの余韻に浸っている中で運ばれてきたのはこちらの絵の具をひっくり返してしまったのかと思わんばかりの真っピンクのタルト。こちらはフランボワーズ等ではなく着色されたアーモンドペーストがかかったもの。濃厚な甘ったるさとねっとりとした食感の織りなす官能美。


実は上のようなピンク色に着色した糖衣をアーモンドにまとわせたものが、Lyonの伝統的なお菓子"Praline (プラリーヌ)"というものだったりします。

tokuhain.arukikata.co.jp

 

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特に意味もなく撮った野菜の写真。野菜の写真を撮ることが大好きで、理由もなく何枚も取ってしまう。特に外国に訪れた時には。

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Lyonでの最後の食事の入った「容器」の写真。友人お勧めの店で"ケバブ"をテイクアウト。この時はお腹がすきすぎて一度食べ始めたら写真を撮ることを忘れてしまった。言葉で説明するのが難しいが、今回食べた"ケバブ"は私が今までに食べてきた"ケバブ"よりもはるかにジャンキー。大きさはよく見る雑巾くらいあり、具材はなんと肉やチーズ、野菜に加え、驚きのフライドポテト。ファストフード的感覚であるとは理解していたが、何故フライドポテトもまとめてしまったのか...?。ちなみにこの店ではフライドポテトは単品で注文することができない。食べ終わった直後の気分としては、3日分くらいのカロリーを摂取したかのような。

と、いう感じでLyonの「食べるの紹介はおしまいです。

海沿いの街の食文化を楽しめる場所は多いようにも感じますが、

川沿いの街ならではの食文化を楽しめる場所は珍しいのではないでしょうか?

 

皆さんも機会があったら是非訪れてみてください!

 

それではまた!