博士になった象鉛筆の戯言

北関東に生息する博士研究員の独り言をご覧あれ。

南フランスでの生活~フランス野菜を使ってみた編~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

前回の記事のような真面目な記事を書くのは疲れるので、

今回は南フランスでの自炊編第二弾です!

 

前回の初めての自炊編では、トマトベースのスパゲッティの調理過程を報告させて頂きました。

drssl.hatenadiary.jp

しかし、前回のスパゲッティでは、フランスならではの野菜を使うといった事ができず、日本でも余裕で作れるものを報告するという形という残念極まりない結果となりました(かろうじてプロヴァンスのハーブは使いましたが)。

 

そこで今回は、もう少しフランス度の高いものをということで、

マルシェで見つけた日本では珍しい野菜を使用した料理を作りました!

 

以下、目次です!

 

 

1. 材料と目標
今回使った材料は、

ビーフエキス、塩、プロヴァンスのハーブミックス、乾燥にんにく、オリーブオイル、タイ米、鶏肉、そしてマルシェで買ったヨーロッパっぽい人参(仮)Fenouliuという野菜です!

 

今回私が目指したのは...

「米を使っているのに、どう頑張ってもアジアを感じられない何か」

です。

 

それではLet's cooking!

 

2. 調理

どんな料理にするかは決まっていませんが、

まずは野菜を切っていきます。

 

こちらの長ネギを5倍に圧縮したような野菜がFenouliuという野菜です。

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この謎加工は無視してください(手が写るのに抵抗があるので)。

知らない野菜はまず生でという言葉もあるので(そんな言葉はない)、少しだけ生でシャクリ。

少し八角(スターアニス)のようなクセがありますが、ハーブのように爽やかで後切れも良く、悪くはない。日本には無い野菜なのかなと思っていましたが、どうやら「ウイキョウ」という名前で売られているそうですね。ただ私はこれを日本で見かけた事が無かったので、今回はフランス野菜として使っていきます。

 

もう一つ使う野菜は、くまのプーさんに出てくる兎のおじさんが食べていそうな人参

 

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こちらの謎加工も無視して人参の鮮やかなオレンジにだけ集中してください。

 

この二つの野菜を一口大に切ります。

 

切った野菜、乾燥ニンニクをフライパンに入れ、それらをオリーブオイルであえた後に着火します。ちなみに、この野菜を油であえてから火にかけるというものは、昔TV番組に出てきた中国の料理人が言っていた、究極の野菜炒めを作るためのテクニックです。

野菜に火が通るまで少し待ちます。

 

さて、今回はパスタではなくお米を使ってみようかなということで、買ってきましたタイ米を。

 

しかしながら今までにタイ米を調理したこと等一度もありませんのでどうすれば良いのか全くわかりません。

とりあえずcookpadを見てみたところ、どうやら1対1の量の米と水を鍋にいれて火にかければ良いとのこと。

水が少なくいか?と思いましたがここは先人の知恵を信じることに。

 

数分後、何やら香ばしい香りが。

 

焦げている。しかも米が固い。

 

自分の勘を信じるべきであったか。

ここからはひたすらに水を注いで沸騰させて、水を足して...の繰り返し。しかしながら何とか良さげな柔さまで持っていくことが出来ました。

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さて、米の方は何とか落ち着きそうなので、野菜の方の様子を見ます。

良い感じに火が通ってきていたので、ここで鶏肉を投入。ちなみに私が住んでいるところは比較的物価が高く、こんな日本ではグラム60円くらいで売ってそうな鶏肉のササミでも、グラム150円くらいしました。高すぎる。

 

鶏肉に火が通るのを待ちながら料理の最終形を考えます。洋風なもの。スープ....。ということでスープご飯ぽいものにすることにしました。

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鶏肉にも火が通ったようなので、フライパンに水とビーフエキスを追加。一煮たちしたところで味見をしてみたところ、野菜とビーフエキスの調和がとれていない。

本来ならば鶏肉がここの繋ぎ目の役割をするはずだが、期待は外れた。

ということで日本から持ってきたキッコーマンの醤油!こいつに頑張ってもらうことにします。

 

醤油は少しの量で全体のバランスを壊しフィールドを支配し始めるので、ほんのちょっとだけ。味見をしてみたところ、予想通り。全体の調和が取れました。

 

最後にフライパンスープをご飯にかけて完成!

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3. 実食
それでは実食タイム!

いただきます!

 

まずは気になるFenouliuを食べてみます。

食感は白菜の芯のところに似ておりますが、味が全く異なります。生でかじったときも香りの強さを感じていましたが、火を通すことでより香り高くなり、クセはあるものの悪くはない

 

が、絶望的にスープに合わない。

 

使用したビーフエキスもそれほどまでに味は濃くなく、醤油も調整のためにいれただけなので、スープの方は野菜のエキスも合い混じり非常に優しい味。

 

しかしスープとFenouliuを同時に口に含むと、Fenouliuのオーラと調味料によって保たれていた空間が歪み、なんとも言えない混沌とした世界が口に広がります。Fenouliuはもっと他の食材と闘わせるような調理をしないとダメなようでした。

 

続いてヨーロッパ人参(仮)。こちらは日本で普段食べる人参よりも心なしか香りが強く、畑から取り出したものをすぐに食べているような感覚に陥ります。

こちらもFenouliuと同様、優しいスープからマウントを取ろうとします。

 

そしてメインのタイ米。スープと一緒に頂きます。これは大成功!

cookpadの投稿者に「米を焦がすテクニック」を教えていただいたので、所謂スープdeおこげのような感じ。日本のお米よりもサラサラとしているのでスープにも良く合います。

 

そんなこんなで、野菜1、野菜2、タイ米の順に食べ進め完食!

 

ごちそうさまでした!

 

4. おわりに

今回は日本では余りお目にすることの無い野菜を使ったという報告が出来ましたので、前回よりはフランスの生活が垣間見えるような記事になったかなと思います。

 

残念ながら今回の料理は決して成功とは呼べるものではありませんでしたが、これもまた経験。再挑戦します。

料理は好きなので、また似たような記事を書ければなと思います!

 

それではまた!

 

*今回の記事は以前に下書きをしていたものでした。今後は頻度を増やす代わりに、Twitterでも申し上げていたように短めの記事を書くことにします。今後ともよろしくお願いいたします。