博士になった象鉛筆の戯言

北関東に生息する博士研究員の独り言をご覧あれ。

国際研究機関でのインターン~2か月を振り返って~

おはようございます。

Dr. SSLです。

 

以前に国際研究機関への応募についての記事を書きました。

drssl.hatenadiary.jp

 

現在私は、国際熱核融合ITERの建設サイトでのインターンのために、フランスに来ております。日本を発ってからはや2か月。

 

来る前は不安で不安で仕方がなかった。しかしいざ始まってみれば毎日が非常に楽しくて、もう2か月経ってしまったのか...と思う次第です。

 

さて本日はこの2か月を振り返って、どんな生活パターンで過ごしているか?、ついて書こうと思います。

 

平日。

私がインターンで来ている機関のサイトは朝7:30-夜20:00までがオープンとなっております。しかしながら、大半の方が通勤用の専用のシャトルバスを使用しなければならず、シャトルバスの出発時刻が朝7:30と夕方17:45と限られてしまうため、実質ほとんどの方は朝8:30からお昼を挟んで夕方17:30まで働くといった生活をしております。

 

もちろん私もその一人。

 

朝6:30に起きてアパートを朝7:25に出る→8:30サイト到着、始業→17:30勤務終了Go homeといった感じです。めちゃくちゃ規則正しい生活ですね!笑

時間に制約があるため、勤務時間内は全力で走り切ります。

それゆえか、当初提示されていた予定の二倍の速度でミッションを完了できております。

 

家に帰ってからはたっぷりと自由時間がある。日本で研究していたころは、夜遅くまで残ろうと思えば残ることができたため、意識しなくとも研究以外のことに費やす自由時間というものはあまり確保できていませんでした。

 

しかしながら今はその真逆。今までやりたかったことがすべてできます。

 

Python, 機械学習, 場の量子論, 超伝導の理論, フランス語, スペイン語, 英語, 筋肉体操等々...もちろんブログやTwitterも!。

 

今まで相当時間を無駄にしてきた...いや研究に充てていたので無駄ではないですが、自分の選択肢を自分で潰していたなと。夜は2時頃に寝て4時間半後にまた起きて×5で平日は終了。

 

そして土日は片方は大学関係の業務や勉強の時間にあて、もう片方は小旅行、観光に費やします。

 

おいおいブログでも紹介しますが、南フランスには素晴らしい場所が沢山あります

日本で生活していては中々転々とするということも難しいということで、観光も非常に頑張っております笑。機関の日本人職員の方が車でどこかに連れて行ってくださったり...なんて事も。

 

こんな感じで働くときは集中して全力投球、そして与えられた自分の時間を精一杯楽しむ。自分を摩耗せず生きることが出来ているなと。

 

海外の職場はみんなこんな感じなのかと思い色々な国の方に聞いてみましたが、世界各国から人が集まってくるとはいえ、やはり南仏という場所にあるからこそこのようなリラックスした雰囲気になっているようです。中国のプラズマ研で働いていた方は、もし実験なんてあろうもんなら一週間くらいほぼ徹夜と言っておりましたし、米microsoftで働いていた方は「こんな緩い場所があるのか」等と言っておりました。

 

各国が大金をはたいて動かしているプロジェクトであることを考えると、もう少し焦っても良いのかなとも思いますが、プレッシャーがかかりすぎて途中で放棄なんてこともあったらしょうがないですからね...。いやはやstrategistの方は大変そうです...。

 

それではまた!