博士になった象鉛筆の戯言

北関東に生息する博士研究員の独り言をご覧あれ。

南フランスでの生活~フランス野菜を使ってみた編~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

前回の記事のような真面目な記事を書くのは疲れるので、

今回は南フランスでの自炊編第二弾です!

 

前回の初めての自炊編では、トマトベースのスパゲッティの調理過程を報告させて頂きました。

drssl.hatenadiary.jp

しかし、前回のスパゲッティでは、フランスならではの野菜を使うといった事ができず、日本でも余裕で作れるものを報告するという形という残念極まりない結果となりました(かろうじてプロヴァンスのハーブは使いましたが)。

 

そこで今回は、もう少しフランス度の高いものをということで、

マルシェで見つけた日本では珍しい野菜を使用した料理を作りました!

 

以下、目次です!

 

 

1. 材料と目標
今回使った材料は、

ビーフエキス、塩、プロヴァンスのハーブミックス、乾燥にんにく、オリーブオイル、タイ米、鶏肉、そしてマルシェで買ったヨーロッパっぽい人参(仮)Fenouliuという野菜です!

 

今回私が目指したのは...

「米を使っているのに、どう頑張ってもアジアを感じられない何か」

です。

 

それではLet's cooking!

 

2. 調理

どんな料理にするかは決まっていませんが、

まずは野菜を切っていきます。

 

こちらの長ネギを5倍に圧縮したような野菜がFenouliuという野菜です。

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この謎加工は無視してください(手が写るのに抵抗があるので)。

知らない野菜はまず生でという言葉もあるので(そんな言葉はない)、少しだけ生でシャクリ。

少し八角(スターアニス)のようなクセがありますが、ハーブのように爽やかで後切れも良く、悪くはない。日本には無い野菜なのかなと思っていましたが、どうやら「ウイキョウ」という名前で売られているそうですね。ただ私はこれを日本で見かけた事が無かったので、今回はフランス野菜として使っていきます。

 

もう一つ使う野菜は、くまのプーさんに出てくる兎のおじさんが食べていそうな人参

 

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こちらの謎加工も無視して人参の鮮やかなオレンジにだけ集中してください。

 

この二つの野菜を一口大に切ります。

 

切った野菜、乾燥ニンニクをフライパンに入れ、それらをオリーブオイルであえた後に着火します。ちなみに、この野菜を油であえてから火にかけるというものは、昔TV番組に出てきた中国の料理人が言っていた、究極の野菜炒めを作るためのテクニックです。

野菜に火が通るまで少し待ちます。

 

さて、今回はパスタではなくお米を使ってみようかなということで、買ってきましたタイ米を。

 

しかしながら今までにタイ米を調理したこと等一度もありませんのでどうすれば良いのか全くわかりません。

とりあえずcookpadを見てみたところ、どうやら1対1の量の米と水を鍋にいれて火にかければ良いとのこと。

水が少なくいか?と思いましたがここは先人の知恵を信じることに。

 

数分後、何やら香ばしい香りが。

 

焦げている。しかも米が固い。

 

自分の勘を信じるべきであったか。

ここからはひたすらに水を注いで沸騰させて、水を足して...の繰り返し。しかしながら何とか良さげな柔さまで持っていくことが出来ました。

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さて、米の方は何とか落ち着きそうなので、野菜の方の様子を見ます。

良い感じに火が通ってきていたので、ここで鶏肉を投入。ちなみに私が住んでいるところは比較的物価が高く、こんな日本ではグラム60円くらいで売ってそうな鶏肉のササミでも、グラム150円くらいしました。高すぎる。

 

鶏肉に火が通るのを待ちながら料理の最終形を考えます。洋風なもの。スープ....。ということでスープご飯ぽいものにすることにしました。

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鶏肉にも火が通ったようなので、フライパンに水とビーフエキスを追加。一煮たちしたところで味見をしてみたところ、野菜とビーフエキスの調和がとれていない。

本来ならば鶏肉がここの繋ぎ目の役割をするはずだが、期待は外れた。

ということで日本から持ってきたキッコーマンの醤油!こいつに頑張ってもらうことにします。

 

醤油は少しの量で全体のバランスを壊しフィールドを支配し始めるので、ほんのちょっとだけ。味見をしてみたところ、予想通り。全体の調和が取れました。

 

最後にフライパンスープをご飯にかけて完成!

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3. 実食
それでは実食タイム!

いただきます!

 

まずは気になるFenouliuを食べてみます。

食感は白菜の芯のところに似ておりますが、味が全く異なります。生でかじったときも香りの強さを感じていましたが、火を通すことでより香り高くなり、クセはあるものの悪くはない

 

が、絶望的にスープに合わない。

 

使用したビーフエキスもそれほどまでに味は濃くなく、醤油も調整のためにいれただけなので、スープの方は野菜のエキスも合い混じり非常に優しい味。

 

しかしスープとFenouliuを同時に口に含むと、Fenouliuのオーラと調味料によって保たれていた空間が歪み、なんとも言えない混沌とした世界が口に広がります。Fenouliuはもっと他の食材と闘わせるような調理をしないとダメなようでした。

 

続いてヨーロッパ人参(仮)。こちらは日本で普段食べる人参よりも心なしか香りが強く、畑から取り出したものをすぐに食べているような感覚に陥ります。

こちらもFenouliuと同様、優しいスープからマウントを取ろうとします。

 

そしてメインのタイ米。スープと一緒に頂きます。これは大成功!

cookpadの投稿者に「米を焦がすテクニック」を教えていただいたので、所謂スープdeおこげのような感じ。日本のお米よりもサラサラとしているのでスープにも良く合います。

 

そんなこんなで、野菜1、野菜2、タイ米の順に食べ進め完食!

 

ごちそうさまでした!

 

4. おわりに

今回は日本では余りお目にすることの無い野菜を使ったという報告が出来ましたので、前回よりはフランスの生活が垣間見えるような記事になったかなと思います。

 

残念ながら今回の料理は決して成功とは呼べるものではありませんでしたが、これもまた経験。再挑戦します。

料理は好きなので、また似たような記事を書ければなと思います!

 

それではまた!

 

*今回の記事は以前に下書きをしていたものでした。今後は頻度を増やす代わりに、Twitterでも申し上げていたように短めの記事を書くことにします。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

現役の博士学生が国際研究機関でのインターンシップに応募した話

こんばんは!

Dr. SSLです!

 

実は私、この記事を含めここ数回の記事は通勤中にほとんど書いています。

 

フランスにある国際研究機関でのインターンが始まってからは、

アパート最寄りのバス停からインターン先までシャトルバスに乗って移動をするため、片道1時間、往復で2時間くらいは自由時間が取れるからです!

(本当は読書をしたいのですが、日の出前に出勤ということもあり、バスの中が暗いので...笑)

 

さて、私が最近ちょくちょく言及しているインターンですが、折角国際研究機関で働くというレアな機会を得たというのに、全く本件についてはブログで触れていませんでした。

 

そこで前置きが長くなりましたが、

国際研究機関でのインターンに応募して、

採用されるまでの話について書こうと思います。

 

今回の記事は、海外インターンに行くためにはどのようにすれば良いか等と行ったようなハウツー記事ではなく、自身の経験の記録用として作成したものです。

 

以下が本記事の目次です。

 

 

1. インターン先について

私がインターン先として選択した場所は、国際熱核融合実験炉、通称ITER(International Thermonuclear Experimental Reactor)の建設プロジェクトを進行するITER機構という所です。

www.iter.org

核融合というものに関しては、メディアにとりあげられることもそれほど多くはないため、馴染みの無い方が大多数だと思います。

以下に核融合反応の説明、核融合炉の仕組みについて分かりやすく解説されたサイトのリンクを添付します。

www.nifs.ac.jp

 

物理的な仕組みについては省略いたしますが、核融合発電は、早く言えば「海水(に含まれる物質)からクリーンなエネルギーを生み出す」という未来の発電方法です。核融合発電が実用化された暁には、我々が10億年くらいはエネルギーで困ることは無いと言われています。

 

さて、そんな核融合反応を利用して発電を行うための機器、すなわち核融合炉についてですが、実は現在、複数の国が協力して商用化までの第一歩となる核融合実験炉をフランスのSaint-Paul-lès-Duranceという場所に建設するという大規模なプロジェクトが進行しています。それがITERプロジェクト」であり、そのプロジェクトの管理機関がITER機構です。

ITER機構の施設自体も建設場所と同じ場所に位置しています。

 

ITER機構は7極と呼ばれる国々(アメリカ、ロシア、中国、EU、韓国、インド、日本)のサポートで成立しております。ちなみに、日本の現地職員は全体として非常に少ないものの、その他日本の大手企業や有名な学術、研究機関のエンジニアや研究者、ビジネスアナリストの方など、多くの日本人がこのプロジェクトに貢献してきました

 

ITERプロジェクトの進行具合についてですが、現在のスケジュールでは2025年に初実験を行うと言われています。

ITERプロジェクトと同時に各国で発電の実証、商用化に向けた核融合炉のデザインも進められており、それらの確定のためにも、ITERを使用した実験データが必要不可欠であるため、ITERプロジェクトは非常に重要な役目を担っています。

2. インターン先を決定した動機

インターン先について紹介させていただきましたが、私は一体何故そこに応募しようと思ったのか?

 

理由は3つありました。

 

1つめは、研究機関で働くってどういうことかを知りたかったからです。

研究者としてどこかに雇ってもらう場合、選択肢としては主に、大学の教員になるか、企業の研究員になるか、研究機関の職員になるか、となると思われます。

この内、前2つは普段から先生を見ていたり、企業へ旅立った多くのOBの話を聞いたりすると、なんとなく様子がわかります。

ただ、研究機関で働くということに関しては自分の中では謎に包まれていました。研究者という道を選ぶかはまだ不明ですが(自分は研究者には向いていないのでは?と思うため)、その道を選ぶ上での択肢がどんなものかをはっきりさせておこうというのが第一の動機なわけです。

 

2つ目は、単純に多文化多国籍が混在する空間で働くことに憧れがあったからです。

これは割と皆さん思っていることかもしれませんが、国内だけにとどまらず、世界という舞台で働いている人って、格好良く見えますよね?!

私のモチベーション向上の源となるのは、自分がやっていることや自分の立場を省みて、「自分ってこんなことやってるんだ!格好良い!」という自己満足的なものです。

憧れというのは、自分が「こうなりたい」と思えるものであると私は考えていますが、それは私にとって、自分がやっていたら「格好良い!」と思えるもの。その一つが、私にとってたまたま国際色の強い場所で働くことでしたので、一つめの理由と合わせて、国際研究機関をインターン先の候補として考えたのです。

 

そしてラスト3つ目は、何か秘密の研究所っぽくて格好良く見えたからです。

私は結構、陰謀論とかそういうオカルト系の話が昔から大好きで、某秘密結社のオフィシャルなトートバッグを普段使いしていような人間です。そのため、もう何年も「なんかヤバそうな研究をしている」ような場所で働きたいなと思っていました。本当は、地下何階もあって、普段から地球外生命体と「よっ」て呼びあえるような環境で、一度入ったら外の世界に戻ることが許されないような所に行きたいのですが、そんな場所へ行く機会なんかそうそうありません。なので仕方なく、Google mapでモザイクがかかっている研究所」とハードルを下げ、調べて見つけたのがITER機構でした。

核融合というテーマ自体も、私は普段から触れているため何の違和感も感じませんが、世間からするとまだベールに覆われたミステリアスな印象があるようなので、「世間からしたら秘密の研究所」だろうという憶測をもとに、「研究機関で!」「国際的な場で!「秘密っぽい」という三拍子の揃ったこの場所インターン先の候補と致しました。

3. インターンへの応募、そして採用

2018年4月。

インターン先の候補は決まり募集要項を見ると、なんと博士学生向けに募集しているのは1年間で世界で15人だけ!

少なすぎる!笑

 

そして審査は2段階で、まずは書類審査、そして面接というな流れです。

 

自信はともかく応募しなければ採用も不採用もないと思い、直ぐにCV(履歴書みたいなもの)と機構長宛のCover Letterを作成。そしてインターン募集窓口のアドレスへ提出しました。

 

5月中旬。

応募から1ヶ月半くらいが経過し、結果はまだかなまだかなと思っていると、一件のメールが。

タイトルから察するに、インターン応募の結果に関するもののようでした。

恐る恐る内容を見てみると...

 

残念。

今回はダメなようでした

 

が、自分の中では諦めきれない思いがあったので、ITER機構と関係のある国内研究機関の方に、どうすれば応募が通るのかを聞いてみました。

すると、どうやらインターンに選ばれている人の傾向としては、半年から1年位かけて、ITER職員の方と仕事内容について相談しているようでした。

それなら!と思い、自分が配属を希望する部門のdevision headの方の連絡先を伺い、その方に直接インターンを希望する旨を伝えることにしました。こちらからの連絡には案外直ぐに返信をいただけて、「近い内に面談をしたい」とのこと。

この頃から私は周りの人達に「多分ITERインターンに行くから」と公言していました。先走っているようにも見えますが、願望を口に出して辺りに散らすことで、間接的に自分の行動を後押しするので、この方法は私にとって、モチベーションを維持する源となります。

どうにかして目標を達成しないと、ただのビッグマウスに成り下がってしまうというプレッシャーの下で。

 

そして7月初旬。

初めてのインターン先との面談。Skypeを使った電話によるものでした。

面談直前は、「何を聞かれるんだろう?」、「めちゃくちゃ難しい専門用語を使って話してこないかな?」などという不安に襲われました

加えて、国語を使っての電話をするという経験は殆どありません。相手の表情や口の動きから文脈を理解するという方法が使えないという不安にも苛まれました。

ですが、普段からポッドキャスト等で耳を英語にならしていたためか、そもそもの通信障害によるもの以外は、それほど問題はありませんでした。

面談の内容は、軽い自己紹介を行う、インターンを希望した動機やインターン先でやってみたいことを問う、といったもので、冗談が時折飛んでくるような、身構えていったよりも数十倍緩い雰囲気で安心しました。

話を聞くと、私の当部所へのインターンの応募が落とされた理由は、「そもそも事前に直接相談していない人は採っていない」からだそうです。やはり諦めずに、抜け道を探していく方法を選択したのは正しかったのです。「行動すること」の大切さを改めて実感しました。

ファースト面談も無事に終わり、次は、もしインターンに来ることになったら何をするかを具体的に決める、という面談をしたいとのこと。

 

そして7月下旬。

2回目の面談です。向こうの方から提案されたミッションは「ITERの電力システムを模擬するプログラムを作る」というものでした。私は機械系に属していて、電気系の知識には乏しいのですが、その点を考慮していただいた上でのミッションだそうで、実際には制御工学ベースの知識を使用してコードを作るというものでした。正直私は機械系とはいえ、制御理論は好きで自習していた程度であったので不安を感じていましたが、「私は彼らの持っていないものを持っている、これってチャンスじゃないか」と思い、当テーマにしていただきました。

 

そこから何度かSkypeでの面談を通し、気が付けば9月。

 

ITER機構の人事よりメールが来ました。

手当てありのインターンへのオファーです。

期間は1月7日から7月7日までの半年間。

オファーを受け取った当初は、嬉しさはあったものの、具体的な実感は全く湧いておらず、事がすんなり進みすぎて不安さえも感じていました。不安すぎて親しい友人に何度も相談をしたこと記憶しています。

 

インターンの応募をした上で見に染みて学べたことは、「やらなかった後悔よりやった後悔」ということ。これは私が普段何事にも意識する言葉ですが、まさしくその通りであったと。

1度選考で落とされてしまった際に、その場で躊躇して、何もせずに終わってしまったらどうだっただろう。本当に行動に出て良かったと。今でもそう強く思っていますし、自分が今まで通してきた筋を今後も通していける自信にも繋がりました。

 

インターン応募から採用までの流れはこんな感じでした!

4. おわりに

よくあるブログ記事としては、「海外インターンシップに参加することの意義は?」とか「インターン採用のためのテクニック」とか、広く浅く人のために役立つ物が多い気がします。

しかしながら、ネットは自分のやり方を布教させるような、いわば汎用的な記事で溢れている。自分の道筋は必ずしもそうある必要は無く、自分に興味を持っていただいた方に一つの特徴として見ていただければ良い。そんな意図で上述のような記事を敢えて書かず、ブロガーにとっては絶好のエサである「海外インターンシップ」というトピックにもかかわらず、このような「報告」調の記事となりました。

悪く言えば自分語りが激しい記事となってしまいましたが、個性のアピールという解釈もできなくないとご理解頂けると幸いです。

 

ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。

 

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南フランスでの生活~はじめての自炊~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

インターン開始から早一週間が経過し、フランスでの生活や通勤にも慣れてきたところです。

 

さて、現在私はフランスでアパートの部屋を借りて独り暮らしをしているのですが(日本でも同じですが笑)、基本的に夜は自炊をしています。

 

不安も多いですが、フランならでの食材(特にハーブや野菜)を使って調理をすることで、現地の食文化を理解していく、というのも楽しいものです。

 

ちゃんと手順とかを事細かく綺麗にまとめるのもそうなのですが、今日はやる気が無いので、ゆるーく自炊を始めて最初作ったパスタについてダラダと書きます。

 

 

1. 材料と目標

今回使った材料は、

ビーフエキス、塩、プロヴァンスのハーブミックス乾燥にんにくオリーブオイルパスタバジル風味のトマトソース、冷凍いんげんベーコン?と思われる謎肉、そしてマルシェで貰ったイタリアンパセリです!

 

量とかは覚えていません!

普段から私は舌と脳を使って時折材料の量を調整していくタイプの人間なので笑。

 

目指すのは...

「日本でも作れるけれどどこかヨーロッパを感じられるようなパスタ

です。

 

それではLet's cooking!

 

2. 調理

まず鍋でお湯を沸かし、再利用可能なゆで汁を作るため、

多めの塩と一緒にパスタを茹でます。強火で。

時間は計りません。なんとなく見た目でアルデンテっぽいなと判断できる∧お湯が吹き零れなければOK。

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続いてフライパンにオリーブオイル乾燥にんにくを入れ、火をかけます。

といっても、IHなので火は出ないんですがね笑。

乾燥にんにくを序盤で投入したのは、高校の調理実習で、「そんなに温かくない油でにんにくを煎ると良くなる」と教わったからです。

話はそれますが、某掲示板であった、「乾燥にんにくはガーリックで、普通のにんにくはにんにくと呼ぶ笑」という話はツボりました。 言いたいことはわかりますが笑。

 

油が温まって無さそうだけど、ある程度火を通したタイミングで野菜謎肉を投入。油で具材をあえるような感じにして、あとは放置。

 

ここで謎肉と書いているのは、使った肉の見た目や質感は普通の豚肉なのに、ベーコンの香りがするからです

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言うならば、生ベーコン

 

イタリアンパセリ多いかなと最初は思いましたが、

しなしなになって縮むことを考えこのままGO。

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パスタ鍋の方が活気づいてきたところで、鍋の方を少し弱火に。

フライパンチームと同時にゴールインさせるための戦略です。f:id:drssl:20190116021138j:image

 

フライパンチームの方がまぁまぁ火が通ってきたら、ビーフエキスと塩を適量加えます。浸透圧の影響か野菜から水分が出てきてラストスパートの焦げ防止にもなります(持論)。

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そして加えるのがこのトマトソース!f:id:drssl:20190116021715j:image

バジル風味だそうです。


全体を少しあえたらテイスティング

味見をしながら調味料を入れなかったため、ちょっとしょっぱめでした。

が、パスタについてくる水分の事を考えると丁度良くなるという答えが頭の中に出たので放置。f:id:drssl:20190118014824j:image

 

追加でプロヴァンスのハーブミックスを加えました。

香り的にはオレガノローズマリーがメインな気がします。

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そしてパスタの方の様子を見ます。

試しに試食してみると...

 

「Oh! パーフェクトなアルデンテ!」

 

全てが計算通り。

あとはこいつをフライパンに投入して...

 

完成です!

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3. 実食

それでは(私にとって)お待ちかねの実食タイム!

 

いただきます!
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写真だと分かりづらいですが、トマトソースが程よくパスタに絡み、間にイタリアンパセリの鮮やかな緑が加わって非常に綺麗です!

 

香りの方は、トマトに指揮を振られた統一感のある匂いの中に、時折隠し味として入れたハーブミックスのアロマが隔間見え、素晴らしくゴージャス

食欲をそそります。

 

お腹も空いているので一口パクり。

 

「ああ...すっごく美味しい...!」

 

パスタのゆで具合は完璧。

味(塩分)の濃さは各素材の味が感じられる程度の丁度よさ

 

やはりトマトソースって正義ですね!

加えて干焦げたベーコンも合わさり、美味しくない訳がない!

 

イタリアンパセリの主張も完璧!

計算通り、ハーブミックスと合わせ、

バックグラウンドに爽やかなプロヴァンスの風を感じられるように出来ました!

 

パスタの量がなかなか多くなってしまったのですが、余裕で完食!

 

ごちそうさまでした!

 

4. おわりに

この記事は特に構成等も考えず、ゆるーく流して書いたものでしたが、案外こういうものの方が気楽に書けるので続きそうです笑。

 

今回はフランスならではの珍しい野菜などをご紹介することはできませんでしたが、今後少しずつ、ご当地野菜を使った我流の料理をお見せできればなと思います!

 

それではまた!

 

 

 

 

 

昆虫食へのいざない~ゲンゴロウ編~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

フランスにインターンに来てはや一週間。

職場のあまりのホワイトさに慣れぬまま。

 

フランスの事もたくさんお伝えしたいのですが、まだまだネタ不足ということもありまして、今回は昨年の昆虫の試食経験について書き綴ろうと思います。

 

以下、今回の目次です。

 

1. 今回は何の虫を食べたの?

初回はバッタ、そして前回はコオロギの捕獲方法、調理方法、食レポについて報告させていただきました。

今回は前二回とは異なり、自分で採取したものではなく、お店で食べさせていただいたものの報告となります。

 

今回のネタは...

田んぼのアサシン、ゲンゴロウです!!!

petpedia.net

 

それでは早速食レポの方に移りましょう!

 

2. Let's 食レポ!

ゲンゴロウ肉食の昆虫のため、クセが強いのでは?いう懸念があり、非常に不安でした。

 

調理方法は素揚げ

うんうん。調理中の油のはじける音。油で焼ける香ばしい香り。申し分ない。

 

しかし

 

皿に盛られて出てきたその様は、まるでスモールライトを浴びたゴキブリ

辛うじて強気に見せていた自分の顔も少しひきつりました

 

匂いが気になり試しにクンクン。

が、油の匂いはするものの特に臭いだとかそういうものは感じませんでした。

こういうものは仕事と同じ、躊躇したら敗けだと思い、一思いにパクリ。

 

(何これ。めちゃ硬い...。)

 

羽が固すぎて全く噛めません。

気合いをいれ歯に力をこめ、なんとかムシャリ。

感触でいうと、

薄いベニヤ板でできたチョコの無いコアラのマーチを食べるかのような。

 

そして何といっても衝撃的な味!

 

(何これ。ドッグフードじゃん...。)

 

危惧していた悲劇が現実の物となりました。

お犬様には申し訳ございませんが、もう口の中一杯にドッグフードのような臭みが広がる広がる

加えて中々飲み込めない。

羽が硬いので、十分に咀嚼しないと飲み込むことができないのです。

水で流し込むのはゲンゴロウに申し訳ないと思い、何とか高速で羽を噛み砕き、事を終えました。

 

3. おわりに

今回頂いたゲンゴロウ

やはり予想していたとおり、肉食メインの昆虫は臭みが強かったです。

バッタとコオロギの美味しさに驚嘆しすぎたがゆえ、虫食への過大な期待が引き起こした悲劇。

やはり彼らは偉大だったんだと思い知らされました。

 

ただ昆虫を使って肉々しさを出そうという試みをする事を考えたときには、

案外香料などで調整すれば上手く使えるのではとも思った次第です。

 

何れにせよ、改めて「虫を食べる」ということを知ることができた良い機会でした。

 

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南フランスでの生活~古き街並みが美しいAix-en-Provenceの紹介~

こんにちは!

Dr. SSLです。

 

Twitterでも報告いたしましたが、今年1/4より、国際研究機関にてインターンとして半年間働くために、ランにやって参りました!

 

住む場所は、Aix en Provenceという都市で、観光地化もされているところです。

今後少しずつ、フランスでの生活についての記事を書けたらなと思っています。

 

本日は初回ということもあるので、私が今後しばらく暮らす、Aix-en-provenceという都市についてご紹介させていただきます。

 

1. フランスのどこにあるの?

Aix-en-Procenceはフランス南部、いわゆるバカンスの行く先の"南仏"と呼ばれるあたりにある都市です。地方でいうと、エッセンシャルオイルせっけんで有名なプロヴァンス地方に含まれるところです(procenceってついているから当然といえば当然)

 

一番近い空港はルセイユ・プロヴァンス空港で、そこからシャトルバス(8ユーロ手程度)で30分ほどAix-en-Provenceの駅に到着します。

 

2. どういう場所なの?

 どういう場所かと聞かれたとき、まだ住み始めてから一週間も経っていないため、中々返答に困ります。ただ、Aix-en-ProvenceとGoogleで検索をかけてみると、まぁ情報が出てくる出てくる。予想していたよりも遥かに観光地であったようです笑。

 

街中はこんな感じ。スーパーマーケット、ドラッグストア、ショッピングモール...となんでも揃っていて近代的であると同時に、

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こんな感じの古き良き街並みが広がっている美しい街です。現在は冬なので若干殺風景に思えますが、暖かい季節になってくると、町が花で飾られるようです

楽しみですね!

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さらにさらに...

こんな感じの噴水が街中のいたるところにあります。それゆえに水の都とも呼ばれたりするそうですよ!

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フランスで有名な市場、マルシェももちろん開かれます。

ここでは、日曜を除いて毎日、朝からお昼過ぎくらいまで新鮮な野菜果物海産物スパイスパン等々...様々なものがお手頃な価格で売られます。

活気があって、何より商品が色鮮やかなので、目だけでも十分に楽しめます!

ちなみにリンゴ1 kgで2~3ユーロ位です。

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同じ場所ですが、夜になるとこのようにカフェ用のテントが並び、光景が一変します。毎日これの繰り返しだと忙しそうですね笑。

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3. おわりに

先ほども申し上げましたが、まだこの街に来てから間もないため、簡単な街の紹介となってしまいました。

が、今回お見せした写真からだけでもわかりますように、非常に魅力あふれる場所であると。

ちなみに私のインターン先でもある研究機関では、世界最大級のあるプロジェクトが進められているのですが、これがなかなか、大分遅れてしまっているんですね...。この理由としてささやかれているのが、「研究者が南仏の魅力に負けて遊んでしまっているから」だそうです。冗談かと思っていましたけれども、案外その理由も間違っていないような気がしてきました(私は真面目に仕事をしますよ!笑)。

 

まだまだインターンの期間は長いので、今後色々と紹介できたらなと思います。

親知らずの抜歯体験記~下の歯編~

明けましておめでとうございます!

Dr. SSLです。
本年もよろしくお願いいたします。

 

最近は研究や博士リーディングプログラムの業務に加え、

インターン(Twitterではちらほらこの件について呟いていますが...)への準備で忙しく、結局ブログ記事が書けておりませんでした...

 

今回の記事は『親知らずの摘出体験記~下の歯編~』ということで、

以前に書いた記事の続編ということになります。

drssl.hatenadiary.jp

 

今回もまた、施術中の感覚など細かくメモを取っておいたので、なるべく皆さんに親知らずを抜く過程をリアルにお伝えできれば良いかと思っています。

 

今回の記事の目次は以下のようになります。

 

 

1. 下の親知らずは曲者?

 前回の記事でも触れましたが、上あごから生えた親知らずと違い、下あごから生えた親知らずを抜くのは簡単にはいかないそうです。その理由は、下の歯医者さんの紹介サイトにもあるように、下あごにはかなーり太い神経が通っていて、なるべく傷つけないようにしなければならないから、だそうです(詳しいことは分かりません)。加えて下あごには太い血管も通っているそうで、施術後の治癒にも比較的時間がかかるそうです。

www.yanase-dental.com

2. 親知らず摘出までの過程

2.1 抜歯前

 某日午前9時30分、寝巻のまま最寄りの歯科の受付へ向かう。私の反応が薄かったそうで、見慣れた看護婦さんに「緊張している?」と聞かれました。が、それは緊張のためではなく、その日に見た夢が"ドラッグを使って昇天する夢"だったというのと、寝起き直後であったということにより、頭がぼーっとしていただけ笑。

 

待合室で名前を呼ばれ、手術室に向かう。

 

部屋には、上あごの親知らずをを抜いた時にはなかった、見慣れぬ器具がジャラジャラと。

 

(これってもう普通の手術じゃん...。)

 

急に脈拍が上がり始めたのを感じ、緊張し始めました。

すると歯科医の方がそれを察してくれたらしく、精神安定剤を2錠飲ませてくれました。ちょっと時間が経つと落ち着いてきて、脈拍を測ってみるも全く拍数が上がっていないすごいぞ精神安定剤!

 

加えて前回と同様、鼻から笑気麻酔を注入され、精神安定剤との協力プレイが始まったのか、段々とふわふわして来る。
マリファナとかもこんな感じなんですかね?笑。言葉で表すと、全身が温かくなった後、耳の穴に膜が張って、水中にいるような感覚、ですね。

 

さらにさらに今回は、腕から"ソルダム"みたいな名前の点滴(痛み止め?)、歯茎へ両サイド3箇所ずつの注射による麻酔の注入、何か良くわからないが小さな注射による麻酔の注入といった、注射の欲張りセットをいただきました。ありがとうございます

顔にマスクをかけられ、いざ施術開始。

2.2 施術開始

まずは右の方から。

何かで歯茎をなぞっている様子。「ツー...サクッサクッ...」と。同時になぞられた周辺から液体が沸いてくる感覚があったので、メスで歯茎が切り開かれている、と悟る。どんな感じで切り開かれるかは、某動画投稿サイトでも確認できると思いますので、興味がある方は是非!。

ただ、麻酔が効いているためか、痛みはおろか、金属が肌に触れた時の冷やっこい感じすら感じないんですよね。医療技術の発展って素晴らしいですね!。

その後、ぐっ+ぐっと、歯が押される感覚があり、

(歯が動いた!)

と思ったタイミングで終了。痛みはないですが、圧迫感は感じました。 

 

 次に左の歯。

まずは小さな注射針で麻酔を追加。

同じようにメスで歯茎が切り裂かれていたのですが、途中で何やら物凄い機械音が。

その音を聞いて頭に浮かんだのはSAWシリーズの映画で、(やばい殺られる...) とかくだらないことを考えしまいました。

www.imdb.com

目隠しされている状況だったので仕方ないですね笑。
機械音の正体は少し大きめのドリルだったようで、刃が歯に当たる度に重い振動が全身を駆け巡りました。が、ここでもびっくり痛みは感じません
ちなみに、ここでドリルを使用したのは、親知らずを割って二回に分けて除去することで、隣の歯を傷つけないようにするためとのことでした。

歯がかけるような感覚があり、半分歯が取り除かれました。その後は右の歯同様、残り半分も引っ張り抜かれました。

 

最後に両サイド共に、切開した場所を縫い付けて終了。カウントしたところ各4針といったところでした。

 

繰り返しますが、施術中の痛みはどの工程でも全くありませんでした。ちなみに施術時間は90分ほどで、料金はトータルで7500円でした。

2.3 抜歯後

施術中の痛みが全くなかったので、

(こんなもんか。他愛もないな。)

と思っていましたが、本当の地獄は抜歯後から始まりました。

 

施術直後は点滴が終わるまで放置されるのですが、

その間は、ほっぺたの内側が噛めるな~、と思える程度で、確かに抜歯をした付近の歯茎は腫れているようでしたが、麻酔が残っているためか痛みはありませんでした。

 

しかしその後、麻酔の効果が切れ始めたのか、待合室で待たされている間に歯茎がじんじんと痛み始めました。

 

同日午後1時45分。実は今回抜歯をしていただいたのは午前中で、午後から大学で講義があったのですが、講義中に口の中の血の味が気になり始めました。

 

翌日午前1時07分。ズキズキと響く歯茎の激痛で目が覚める。口を閉めないようにキープしていないと痛みがひどくなるため、非常に顎が疲れる。もちろん痛み止めは飲んでいます。

 

同日午後17:27分。痛みも落ち着き始め、歯科で傷口をチェックしていただく。痛かったけれどこれで終わりかぁ...と思っていたところ、歯科医より衝撃のセリフが。

 

「痛みのピークは48時間後だから、明日の午前中とかがきついと思うよ。」

 

そう、本当の闘いはここからだったのである。

 

そしてさらに翌日、歯科医の予言通り、痛みが急に盛り上がりを見せてくる。しかも鏡を見てみると、普通に気づくレベルに頬っぺたがぷっくりしてしまい、まさにおたふく風邪にかかった時のよう。研究室のベネズエラ人にも爆笑されました。

噛むことが必要な食べ物も食べるのに一苦労。食べられなくはないが、前歯のみ使用可能なため、常に小顔ダイエットしているような感じ。

やはり2本いっぺんに抜くとこういうところで辛いのでしょうか。時間に余裕のある方は1本ずつ抜いてもらうことをお勧めします

横になっていないと辛いくらい痛みも激しく、研究も睡眠もままならない。本当に地獄でした。

 

結局痛みが完全にひいたのは抜歯から6日後くらいです。

あとは、歯茎が縫ってあることの違和感だけ残ります。これは糸を取ってもらう、すなわち抜糸をしていただかないと無くなりません。

2.4 番外編: 抜歯後の抜糸

抜歯から一週間が経過したころ、傷口を縫い付けるために使用した糸を抜いて頂きました。「糸を抜くというのは痛そう...」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合は特に強い痛みは感じませんでした。むしろ、糸が抜けるときの、「プチプチプチッ」という感覚がクセになってしまいそうでした。さすがに抜糸フェチはコアすぎますが笑。

 

これで全て無事に終わりました。自分の歯茎にお疲れ様!って感じです。

3. おわりに

 大分長くなってしまいましたが、"親知らずを抜く"ということに対して不安を抱く人が多いと思い、そういう方の心の準備に役に立つように、なるべく詳細に感覚を伝えられたらなと考え、前回の記事に続きこの記事を書きました。

恐怖に耐えかねて親知らずを抜かずに様々なトラブルが発生してしまう(全員が全員抜く必要があるということではありませんが)というのはやはり勿体ないことであるとも思いますので、本記事が皆様の後押しとして役に立つことを願っています。

 

追記:

Twitterにて良くコメントを頂く

ムショゴリ@無職のゴリラ (@FEobGd85iJqFNK8) | Twitterさんがこの記事をきっかけに親知らずを抜かれたそうで、特に心配事は無かったとのことでした(しかも施術中は相当ファンキーな雰囲気だった模様)。

一方私の後輩は地獄のような痛みを味わったそうで、恐らくかなり歯科医の腕前に依存するのかと思われます。

事前調査はしっかりと!

昆虫食へのいざない~コオロギ編~

こんばんは!

Dr. SSLです。

 

最近は会議や出張が多く、若干忙しい気もするのですが、そんな状況に「ドクターらしさ」を感じ、嬉しい気もします。

 

さてさて気が付いたらもう空気はすっかり秋ですね。

真夏の良い騒々しさが遥か昔のようです。

秋といえば、読書の秋、スポーツの秋...だけでなく、

食欲の秋!

これが一番重要ですね。

と、いうことで今回は二度目の昆虫食レポの記事を描きたいと思います。

 

今回の食レポ対象は...

コオロギ!!

コオロギ - Wikipedia

 

以下、目次になります。

 

 

1. コオロギとの出会い

コオロギは基本どこにでもいますね。

くさむら道路、ベランダ、トイレ等々...。

 

私が今回コオロギを捕獲した出会った場所は何と実験棟

液体窒素をわちゃわちゃやっている時に、

視角の270°ぎりぎりのところに黒いものの存在を確認。

 

(GO★KIか?)

 

とも思いましたが追ってみると違う模様。

彼はなんとコオロギでした。

 

おやおや何とかわいそうに。

こんなところに入ったばっかりに、

ごちそうになってしまうなんて...。

 

非常にすばしっこいのと、周辺が実験装置や計測線等でごった返していたということもあり、捕獲には非常に苦労しましたがかなり長いこと戯れてしまいましたが、

何とか私の前にひれ伏せさせることができました。

 

2. 調理~コオロギのホットプレート焼き~

(とりあえず動きを止められたのはいいものの、こいつをどう調理しようか...。)

 

私は考えました。

すぐにでも調理して食したいのにもかかわらず、実験棟を離れられない。

 

すると丁度良いところに実験用のホットプレートを発見

 

(こいつを使おう。)

 

私はそう決意しました。

 

とりあえず活〆をと思い、

「待ってました!」かのように丁度良く置いてある液体窒素のタンクにコオロギを投入

 

調理中に苦しめないよう、一瞬で絶命させたのはせめてもの情け。

 

その後ホットプレートの上でコオロギをじっくり焼く。

段々と海鮮系...例えるならば、海沿いの町の出店から漂ってくる海鮮串焼きのような食欲をそそる香りが鼻をくすぐりました。

 

表面が軽く焦げたかな?(元が黒っぽいのでよくわかりませんが自己判断で)と思ったところで調理は終了。

 

3. 実食

いざ実食。 

香りから推測するにバッタと同様、エビの唐揚げを思わせるような触感、そして味わいが目立つと思っていました。

 

が、コオロギには(良い意味で)大きな裏切りを見せつけられました。

 

まず中身が詰まっており非常にジューシー

そして味はバターで炒めた豆のような濃くも優しい味

これはまさしく「コオロギ味」と呼ぶべき。

 

調理中の香りは「俺はコオロギだ。」といわんばかりに主張が強かったにもかかわらず、味わいは非常に上品で、そのギャップに驚かされました。

触感も充実して食べ応えもあるので大満足の星5つ

 

4. おわりに

今回頂いたコオロギ。

想像していたよりも遥かに美味しく、コオロギの新たな可能性に驚かされました

インターネットで色々と探してみると、食用のコオロギ単体やコオロギパウダーなんてものが簡単に手に入るようです。

「ミックスバグ」なんてもうミックスナッツ的なノリですね笑。

本ブログを読んで「コオロギを食べてみたい!」と思ったけれども、

虫を捕まえるのが苦手だったり、寄生虫が心配だったりする方はこちらで一度お試しいただくとよいでしょう。

ただ、これらの商品を試したことが無いためあまり強くは言えませんが、

やはり新鮮なものを、新鮮なうちに調理したものが一番美味しいでしょう。

 

夏が旬の虫は他にもいて、私もたくさん食しましたが、

次は秋が旬の虫の記事を書けたらなとも思っています。

 

それではまた!